- 鳥の生態
カラスの生態
今回はカラスの生態についてお話したいと思います。
カラスは鳩と同じく身近な鳥であるため、ほとんどの方は日常生活でよく見かけられることでしょう。身近であるだけに、カラスの被害に悩まされる方も少なくないと思われます。そんなカラスの生態について知っていただくことで、皆様のカラス対策のお役に立てたらと思います。
カラスの種類
カラスは国内では数種類(ハシボソガラス、ハシブトガラス、コクマルガラス、ミヤマガラス、ホシガラス、ワタリガラス、カチガラスなど)が確認されていますが、一般によく見かけるカラスは次の2種類です。
- ハシブトガラス
くちばしが太く、頭が出っ張っており、「カァカァ」と割と澄んだ声で鳴き、ぴょんぴょん跳ねるようにして歩きます。元々森林で生活していたため木々を跳ねるように渡るようです。 - ハシボソガラス
くちばしが細く、頭はなだらかで、「ガァガァ」とハシブトガラスより濁った声で鳴き、足を交互に出して歩きます。元々草原で生活していたため二足で歩くようです。
カラスの食性
カラスがゴミ袋から引っ張り出した生ゴミをついばんでいる姿をよく目撃しますが、自然界でも昆虫、小動物、魚介類、動物の死骸、果実や木の実などあらゆるものを食べる雑食性です。
また、木に空いている穴や石の下などに食べ物を隠す貯食という習性があり、人間の生活圏でも住宅の屋根周辺、ベランダの植木鉢やエアコンの室外機の裏などに隠すこともあります。カラスの食性で特に深刻と言えるのが農作物を食べられてしまう被害で、近年では年間十数億円の損害が出ているそうです。
カラスの繁殖
繁殖は春~初夏頃(3~7月)に行われ、ヒナが育ち巣立つのは6~8月頃となります。人間の生活圏では電柱や街路樹といった人との距離が比較的近い場所に巣を作ることがあります。そのため、この時期はヒナを守ろうと親が攻撃的になり、近くを通る人が襲われる被害が発生するので注意が必要です。
対策
最近の研究で、巣の近くを通る際に両腕を頭の上に真っすぐ上げて通り過ぎると襲われないようです。カラスが襲う際に両腕に羽があたり羽ばたけなくなることを恐れているからだそうです。
カラスの寿命
カラスの寿命は諸説ありますが10~20年と言われており、場合によっては30年以上生きるとも言われています。カラスには天敵(鳶や鷹)がほとんどいないため、餌さえ確保すれば繁殖がしやすい生態系であると言えます。
カラスの知性
カラスは鳥類のなかでも最も知能が発達していると言われています。
ある程度の社会性を持っており、群れで協力したり、鳴き声で意思の疎通を行います。また、人間と同じように色を識別でき、その上紫外線も識別できると言われており、さらには人間の個体を見分けて記憶したり、植物・家畜やペットを含む哺乳類・鳥類などを区別して認識できるとも言われています。
その他、石を上から落としたり、雪の上を滑ったりして遊ぶことが報告されています。そのため、知性の高いカラスによる被害を無くすことは非常に困難と言えますが、逆に知性がある故に警戒心が強く臆病とも言えます。
対策
数か月、または、年に一度、定期的に対策を変えることである程度は警戒心を持たせ近寄らせないようにすることができるとの報告も受けています。
カラス対策は、カラスの知性の高さから難しい側面がありますが、実績ある弊社製品『バードレスマット2型』がおすすめです。
カラス被害とその対策については、『カラス被害と対策 ~防鳥商品の開発者が考える』で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
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